箱根駅伝

昨日に続きテレビ観戦。総合優勝はダークホースの亜細亜大学。有力校には本来の力を出しきれない選手が相次いだようだ。駅伝ではチームワークという表現が使われるのだが、責任の所在が数字で出てしまう陸上競技においてチームワークの美しさみたいなのを讃えるのは酷ではないか。チーム成績に対する個人の貢献度が順位をつけて白日の下に晒される。11人目の補欠選手は途中交代が許されず、紹介もされず、チームメイトと言えど全く陰の存在になってしまう。
公式記録を見ると、順天堂大学は、8区の選手が区間最下位の20位ではなく同区14位の走りをすれば優勝できた。城西大学のアンカーは、区間賞の走りなのに、総合で10位に10秒追いつけず、シード権落ちとなる11位となったことで泣きそうな顔のゴールになってしまった。彼がもし駒沢大学のアンカーだったなら、駒大を5位ではなく逆転優勝に導く立役者になっていたのに。
そういう非情な世界であり、理不尽に選手に責任をおっ被せる世界であるにもかかわらず、1本の襷をつなぐという単純行為に打算なくひたむきに打ち込む若者達の姿は人気を集める。皆、残酷な話が好きなんだ。