le Pays Basque

初の車での国境越え。Bourran亭から南西へ200km、3時間弱。街路灯のない高速夜間走行はかなり怖かったが、高速にしても一般道にしても、国境付近にはPOLICEっぽい人が3〜4人いたり、帰りの高速の料金所で「煙草を持っていないか?」と職務質問みたいに聞かれたりした以外はパスポートチェックも何もない、ほぼ素通り状態だった。山が険しいとか、大きな河があるわけでもないので、スペイン人がちょっとフランスまでサンドイッチを買いに、というぐらいの日常がある気がした。なにしろ、同じバスク人が住んできたエリア。訪れたフランス側の街Bayonneでもスペイン側の街San Sebastianでも土産物屋のTシャツやバッジ等には、赤地に緑バッテン白十字の同じ旗がデザインされている。それぞれ人民、法、神の意味とか。独立運動があり、テロもあったことぐらいは知っていたが、バスク語が起源不明の孤立した言語であるとは知らなかった。なんとも不思議。バイヨンヌの博物館にて、ぴょんぴょん飛び跳ね、くるくる回る伝統ダンスの妙技の映像に見とれる。朝の学校にもバスク出身のスペイン人がいて、言葉も知っていた。ただ、家族内の言語はスペイン語で、薬屋を営む祖父さんが、客に合わせて使うことがあるとのことだった。サン・セバスチャンの博物館は生憎休館で、水族館へ行く。水中で上下左右見渡せるトンネルがなかなか。なぜか学校でスペイン語を習っていて、消しゴムとか鋏などの単語を知っている長女は、Hola!を連発する。自分も一時は第二外国語でだいぶやったはずなのに、すっかり忘れてしまっていて、まるで話せず。