今日は大晦日

長かった12月がやっと終わる。1日から30日まで休みなしと聞いて震え上がりながら、あと2週間、あと1週間、と指折り数えてきた。ピークは26日。出前が15件、300人前くらい、となると、朝の6時半から夜の11時半まで、昼飯に吉野家の牛丼を5分間で食べる以外は働き通しだった。それでも箸・醤油のセットや領収書の準備など、当日の仕事をスムースにこなすべく、前日から段取りできることがいろいろあることを知る。朝一番には軍艦を400貫作ることから始まった。1日で80万円も売上はあったのだが、それでも昨年のピーク日の100万円に比べると、今年は不景気だ、という話になる。12月の客数は昨年に比べ本当に少なかったようだが、昨年を知らない自分に実感はない。わかったことと言えば、円高を反映してか今年は後半に外国人客がめっきり減ったこと。自分の体で感じた点と言えば、毎日1食にご飯4膳とか、就寝直前の夜食べまくっているのにも拘らず、それなりにカロリーを消費しているのか、全然太らなかった。今の体重は61kg。また、魚の鱗取りなどの掃除に爪を多様するからか、爪を切る機会が少なかった。1ケ月に1回切るかどうかというくらいだった。昨年のフランスぶらぶら暮らしとは打って変わって今年はよく働いた。労働時間だけでは人生最多だったかも知れない。年のせいか、身体感覚が過去の記憶を呼び起こす経験もした。長時間労働疲労が限界に近づく感覚は90年代半ばの福岡時代に篠栗線あたりの無人駅から工業団地の会社まで1時間くらいかけて炎天下田んぼの中の道を重いスーツケースをぶら下げて歩いていた頃を思い出した。寒風の中震え上がりながらの出前は、新潟での通学やBDX空港そばのオフィスまで0℃の田舎道をバス停から長々歩いた昨年のフランス暮らしを。旨い鮮魚を食べれば、そのフランス時代に痛感したもどかしい飢餓感を思い起こした。今日々経験している、冷水を使い生魚を捌く経験が今後に活かされることはあるのだろうか?

さて、自分にとっての今年の十大ニュース。どうしても合宿中の寿司の話題ばかし。
1.寿司の旨さを再認識
2.職場の超長時間労働と同僚板前のレベルの高さ
3.円高
4.何となく1000枚以上も写真を撮りながら続いた勤め先のブログ
5.和食の調味料パワー、塩と酢が締める力
6.外人観光客に勤め先の味が必ず絶賛されること
7.カワハギの生命力。骨だけになってもピクピク動く
8.社会福祉施設で働く若者達の姿
9.娘達がパソコンに相当はまってしまったこと
10.昨年のBDX人脈が今も続いていること