謹賀新年

仔細あって欧州に滞在中なのだが、丁度紅白が始まる頃合、手術台の上にいた。3週間位前に左腿にできた蚊に刺されたような赤い斑点、実際はダニだったんでないかと思うのだが、それがだんだん腫れ上がり、最初は痒くてムヒを、続いてオロナインを塗ってたりしてたのだが、ついに出血と痛みと発熱で睡眠不足に陥り、アスピリン1錠でやっと3時間位眠れるという態で、これはさすがにまずかろう、と近所に見つけた緊急病院の扉を叩いたのが25日の朝。受付でプライベートだから高額と言われてビビリ、AIUにTEL。全額保障を確認し、いざ受付。初診料200ユーロ。その後2日続けて100ユーロ位払って炎症・化膿が進む傷口を洗浄してもらってたが、ついに3日目、悪くなる一方だから入院しろ、と言われる。自分としては、処方してもらった抗生物質が非常によく効き、熱も痛みも引いていたので、入院には及ばずと考え、リスクは自分で負うという紙にサインして断った。しかし、その翌日の洗浄の際、更に強い口調で命に関わる、みたいなことまで言われ、それじゃあ、と応じることに。しかし、デポジットで1200ユーロは大きい。クレジットカード3枚で最大限のキャッシングをしまくった。すぐあとで後悔することになるのだが。。入院したといっても、抗生物質の飲み薬が点滴に変わり、血液と皮膚の検査をした位で1日1回の洗浄・包帯交換は変わらず、通院でもよかったんでないかの観は拭えない。いきなり24時間ブドウ糖の点滴をされ続けたのは、逃げ出さないための鎖代わりかと思った。2晩経過したところで明朝手術、と聞かされ、朝から待ってたところ、13時近くになって漸くお呼びがかかった。移動ベッドで手術台まで運ばれて寝かされ、刺されっぱなしの点滴の針に白い注射液が流し込まれるのを見てたら、あれが麻酔薬だったらしい、気がつくと、全てが終わり、既に包帯を頑丈に巻かれた脚と共にまた移動ベッドに移されるところだった。時間にして15〜20分くらいか。もともと歩くのに支障はなかったのに。手術の後遺症で余計痛みが生じるかと思ったが、肌が多少突っ張る程度。結局、毎日もらってた痛み止めは一度も服用しなかった。パリのAIUとは何度も電話連絡が取れ、手術費は直接払ってもらえそう。キャッシングには及ばなかった。AIUにはまたしても保険料より桁の多い保険金をお願いすることになりそうで、ブラックリストに載る日も近いかも知れない。術後経過良好で、本日元旦退院。雨あがり、四日ぶりの外気を吸って生き返った心地。健康はなにより。今年も良い1年になりますように。写真はクリスマス前に散歩で訪れた海辺のカテドラル。