最後の晩餐

今年最後のメシは何食べようと思案していたところに大森の姉から電話。「独りだったらウチくれば」の声に誘われ馳走になる。酒豪の家だけに4種の酒(ヨナヨナビール、シングルモルトウイスキー、赤&白ワイン)を飲ませてもらう。1日早いが、姉が母から学んだという雑煮も食わせてもらう。スルメの出汁の取り方、塩引きのしょっぱさがさほど強くなくマイルドな感じ。そのあたりは郷里と東京の食材の違いか。思えば他で決して口にすることのない個性的な味だった。マイルドというか、より普通の味に近くなることで、普通に旨いと思えた。作り方を覚えようと言い出した姉のことを母はとても喜んでいたという。2006年を迎えたのは、帰宅途中、銀座線の車中であった。