BDXで年末年始


妻子とフランスに来て10日経過。9時から17時までしか明るくなく、朝は相当寒いフランスの年末だが、大過なく過ごしている。昨日は暖かく、Parc de Borron も快適。この公園の隣のアパートに住もうかと考えている。
長女はインターナショナルスクールでもなんとかなるかも知れない。1日の半分が英語、半分がフランス語、クラスにアジア人ゼロなんて楽しい環境じゃないか。自分が入学したいくらいだ。フランス語は1から10まで覚えた。次女はそれ以前の段階、何を知ってか知らずしてかバスの中で「ミナサン、コンニチワ。パパのチンチンクサーイ!」と元気いっぱい叫ぶ。でも、気の毒に生まれて初めての激しい嘔吐と「おなかグルグルするー」の下痢に襲われる。フランスではホテルに頼むと25ユーロで懸かりつけの医者が往診してくれるそうなのだが、ぐったりしている訳でもないので放ったらかしにした。やがて、長女にも伝染。こっちもゲロだが、下痢には至らず。別の部屋でも赤ちゃんに同じ症例があって、一帯で流行りの風邪のよう。
妻は、空港でスーツケースが出てこないことでいきなり憤慨。しかし、会社の同僚に言わせれば、スーツケースがアフリカでなくてパリにあってよかったね、といった調子で珍しくもないんだとか。それでも、エルメスの品揃えと小規模ながらも一応ギャラリーラファイエット、そして公営プール、敷居の低そうなゴルフ場の存在、パンが旨い事実に気を持ち直した様子。食事では、苦労して持参した電気炊飯器が活躍する一方、当地のレストランにゆっくり行く暇がない。外食やワインもやはりこの街のポイントと思うのだが。意見が一致したのは、物価高で買い物が消極的になること。大体なんでフランス人はこんなに働いていないのにユーロは強いのか、そもそもなんでフランスはこんなに余裕があるのか、日本人や中国人のアクセクぶりってなんなのか、って考えさせられるあたり。刺激があって面白くもあるのだが、一家での引越しは容易でない。少なくとも暖かくなるまで、大きな動きはなさそう。12/24には1日4本位しかない電車で30分ほど、サンテミリオン(写真)まで行き、偶然見つけた教会のミサに列席した。
会社は12/25と1/1が完全オフ。26−29は3分の2がオフという感じ。先週は面倒見の良いX君とよく話した。政治と宗教とか労働観とか、あれやらこれやら、こちらの疑問が尽きないのに辛抱強くつきあってくれて嬉しい。確かにフランス人は話好きかも知れない。フランス語もなんとかなるかもという気がしてきた。最大の難関と思えるのは”R”の音。どこをどうやったら出せるんだろう?
ついに、新年。結局、年賀状は1枚も書いていない。日頃大勢の人に世話になっているのに。こんなだから人脈が細ってしまう。あーあ。