外食メモ

当地滞在も残すところ僅かとなり、全く食べてなかった地元料理を食べたい、と思いフリーマガジンのレストランページを探る。目についたのが"Noodle Bar"。おっ、ラーメン食えるかな、とあえなく地元料理でもなんでもないのに誘惑されて、予定変更、出掛けてしまう。9.9ユーロのランチメニューは、飲み物、前菜とメインに4品づつ選択肢がある中から選ぶ仕組み。前菜は、タイ式サーモン揚げパン、ココナッツマヨネーズ添え舌平目サテ、すり身とマンゴーのロール、豚肉餃子、があり、無難に餃子を選ぶ。メインは、鶏肉とココナツミルクの焼飯、竹の子、カシューナッツ、豚肉入り焼きうどん、牛肉ときのこ入りラーメンスープ。エビと赤カレー添え揚げそば、があり、迷わずラーメン。飲み物はビール。内容はなかなか驚愕だった。餃子は味がよく判らない冷凍既製品で、タレは酢もラー油も無しの醤油のみ。ラーメンは最初うどんと思った。ただ、下から春雨が顔を出してきて、おっ、うどんと春雨のミックス麺かと思いきや、うどんに見えたものは実は竹の子を長く切ったものだった。他の具は、牛肉と肉厚椎茸がザクザクと切って落とされ、キャベツの芯のあたりが一つまみ。スープは、椎茸臭濃厚な醤油味。いやー、まずかった。
夕食こそは和食を忘れようと、地球の歩き方にも載ってる創業50年以上の大衆店へ。マヨルキンスープ、パン、オリーブ漬、スペシャルパエリャとハウスワインハーフで18ユーロ。本当はサラダとイカ料理も頼むつもりだったのだが、ウェイターに、一人ならこれで充分、とストップをかけられ、終わってみれば、なるほど、その通りだった。マヨルキンスープは、スープとは名ばかりで、オリーブオイルとトマトでぐずぐずに煮込んだキャベツにパンを混ぜたものが出てきた。熱々のパエリャは身が厚いせいかイカがゴロゴロと存在感を示してた。また、汁気が多く米粒が大きくてリゾット状なのが、自分好みではなかった。昔、上京したての頃にバイトしてた青山の店の方が旨かった。悔いが残るのは、スープもパエリャもメニューの前菜欄に並んでいたものであり、よくあることだが、前菜だけで胃が限界に達してしまったこと。肉もシーフードも目移りするほど安くて豊富な種類があり、大勢で来たり、何度も通って違った皿を食してみたいものだと思った。