タミフルの威力

長女が39℃の熱を出して1日半ばかりぐったりしていたのだが、義母が医者に連れて行き、鼻水を試験紙に浸したところ、たちまちA型インフルエンザとの印が鮮やかに浮き上がったという。これがはっきりすると話が早いらしい。原因不明の熱ぐらいでは貴重で高価なタミフルを誰彼かまわず処方する訳にはいかないのだ。
で、そのタミフルなのだが、さすがの驚くべき効能。服用後わずか10分ほどでそれまで死にそうな様子で寝込んでいた長女がケロリと何事も無かったかのようにピンピンした状態にまで復活したというのだ。ここまで早く薬で病気が治る例は見たことも聞いたこともなかった。
タミフルの主成分を調べてみると、トウシキミ(ダイウイキョウ)の実の「八角」なんだそうだ。(堺屋番頭さんのブログ)中華料理に欠かせないスパイスらしいから、匂いを嗅げば、あーこれか、と思える奴なんだろう。八角を使った料理レシピも調べてみる。(ネッスルのサイト)この辺食べるとインフルエンザ予防になったりするんだろうかと一瞬思ったものの、八角から抽出されるシキミ酸がタミフルの原料になるだけであって八角そのものを食べても意味はないようだ。タミフルを独占的に製造するスイスの製薬会社ロシュは、目下シキミ酸の2/3を八角から生成しているが徐々に人工的なシキミ酸の生産を増やす計画なんだとか。