53'02"

6:30〜7:30、気温6℃、湿度46%、北北東の風3m/s、往路26'21"、復路26'41"。離日する4時間前に久しぶりのコースを走る。今回東京のオフィスに顔を出したら、何人かに「マラソン走りに来たんかい?」と尋ねられた。興味はあったが、ボヤボヤしているうちに応募締切は過ぎていた。仮に申し込んでいても3万人走れるとはいえ抽選の倍率は3〜4倍もしたらしい。当日の氷雨はつらそうだった。交通規制が大変で困った人が多かったとも聞く。しかし、規制の告知と施行にどれだけ税金がかかるのか知らないが、1年に1度くらい都心から車を締め出す非日常を都民が経験するのは悪くないと思う。
もう1点、指摘されたのが太ったということ。やはり普通のフランス料理のボリュームは日本人にはカロリー過多なのだ。もともと貧乏性だし、コンビニなど存在せず日曜には一切の店が閉まるような環境では、食べられる時にありったけ残さず食べておこう、と考える頭が満腹の胃にも容赦なくモノを溜め込ませようとするのだろう。どのレストランにもあるmenuと言う単語は、献立表ではなく、コースのことなのだが、ほぼ、アントレ+メイン+デザートが定番になる。たまにデザートがオプション式になっていて、その方が助かる。大抵は、もはや別腹の余裕はないからだ。
歴史の積み重ねの中で、フランス人に比べて相対的に貧困な食生活をしてきた日本人は、きっと体の構造がエネルギーの消費を抑えた節約体質になっているのだろう。省エネ型の身体ということでは、案外マラソン向きなのかも知れない。9月に8,000人が参加するマラソン大会がすぐ近くのメドック市で開催されるらしく、"Wine Lover's Paradise"、「コースはワインリストのよう」、ともある。写真を見ると仮装行列の性格が強いようにも感じられるが、果たしてどんなものなのだろう。少なくとも私が、給水の代わりに給ワインしてたら、折り返しを待たずして行き倒れになるのは間違いないと思うのだが。