久々に遠出

4年ぶりに義母の実家、愛媛県八幡浜市へ。空路よりも松山からバスに乗る時間の方が長い。身体は異常なし。毎度の如く、航路22分、大島にてプライベートビーチ状態で海水浴。といっても、自分は海に入らず。子供の頃は、大人ってせっかく海に来てるのにどうして海に入らないでいられるんだろう、つまらん連中だ、と思ったものだったが、今となっては、たとえ水が綺麗だろうが、生物が沢山いようが、どうでもいい、当の自分がつまらん存在になっている。島唯一の高層建築4階建の大島小・中学校は今年3月閉校になったらしい。50年前には両校合わせて300名の生徒がいたとか。現在は年寄りばかりの島民を全員合わせてもそんなにいるかどうか。四国は山が多い。八幡浜も平地が少なくて、墓地はみかん畑同様、山肌の斜面をハイキングさながら登って辿り着く。菩提寺からも遠く、墓前で経を読む習慣はないらしい。四国最大の漁港の市場は楽しみだったが、生憎水揚げが少ない日だった。魚屋には小さく、安い品が並ぶ。手の平より小さい70円のカレイとか、サインペンみたいな10円のカマスとか。食べ甲斐云々でなく、これが問題視されてる乱獲では。ありふれたさびれゆく田舎町なのだろうが、漁師言葉に由来するという尻上がりの方言は柔らかく陽気に響き、商店街に多く張られた夏祭り「てやてやウェーブ」のポスターや南国の強い日差しなども相俟って、屈託なく明るい土地柄の印象を受けた。